あなたは、
「大学の授業は少なくしてたくさんバイトやインターンをしたい」
「単位は必要最低限でとにかく卒業できればいい」
と思っていますか?
私の大学時代はこんな感じでした。
- バイトに入りやすいように履修を組む
- 履修登録する基準は興味関心よりも単位がとりやすいという噂
- 期末テストとレポート提出のときだけ頑張る
でも今は、もっと積極的に授業を受けたり、学校の設備を利用すれば良かったと後悔することがとても多いです。
「大学生に戻って英文学科で真剣に勉強したい」
「時間と自由がたくさんあるうちに英語にもっとふれたかった」
と悔しく思っています。
この記事では、前半は実際の学生生活をふりかえって私が後悔していることをお伝えし、後半では私が現代の英文学科の学生になれたら絶対やる!ということをお伝えします。
卒業してから時間がたつごとに学生時代は恵まれていたと実感し「あれやっておけばよかったな」と思うことが増えるので、後悔をゼロにすることはできないと思います。
でも、この記事で私の後悔を知っていただくことで、あなたの後悔を減らせると思うので、最後まで読んで学生生活に取り入れてもらえたら嬉しいです!
授業編
授業については一番後悔が多いです。
英語の勉強は社会人になってからでもできますが、英米文学や英米文化、言語学について専門家から直接教えてもらえる場は大学が最後です。
英文学科でしかできないことがたくさんあるので、やろうかどうか迷ったときや面倒だなと思ったときには「卒業したらできないんだ」と思い出して頑張ってほしいです!
論文もっといろいろ書けばよかった
卒業後は英語を使わない仕事へ就職が決まっていたので、卒論執筆は自分が書いた英文を添削してもらえる最後のチャンスでした。
学生時代のように英文を添削してもらえる機会は、やはり卒業以来一度もありません。
もし今後誰かに英文を添削してもらえることがあったとしても、その人が論文や専門分野に精通した教授という機会はほとんどないのではないでしょうか。
今振り返ってみると、学生という機会をもっと有効に活用して、
「間違ってもいいからいろんな英語表現に挑戦すれば良かった」とか、
「もっと疑問を見つけて教授に質問するということをすればよかった」
と思います。
単位関係なく興味がある授業はどんどん履修すればよかった
3年生や4年生になると必修が少なくなるので、ゼミがあり登校しないといけない日に合わせてその日にある授業を履修するという人が増えると思います。
私も4年生のときは学校に行くのはゼミの日だけでした。
朝から夜までの日給制のバイトをしていたため、一日空いてる日を作ってたくさんバイトに入りたかったからです。
でも今では「ゼミがない日も登校して興味のある授業をどんどん履修すればよかった」と思っています。
繰り返しになりますが、英文学や英米文化、言語学について教えてもらえる場は大学にしかありません。
社会人になってから英語が話せるようになりたいと思った場合は、英会話スクールに通ったりオンライン英会話を受けたりすることができます。
でも、文学や文化はどこで勉強したらいいか分からないですよね?
YouTubeを検索してみたら解説動画がありましたが、動画は複数みたとしても数時間。
一方、大学の講義は1回90分で前期後期あわせて20回以上あるので、1年間でおよそ30時間、知識を詰め込むことができます。
また、大学では演習形式の授業もあるので、情報をインプットするだけではなく自分の意見を発表したり学生同士でディスカッションしたりと、アウトプットもできます。
講義形式で聞いているだけよりも、考えて自分の意見を発表することで内容の理解や知識の定着がよくなると思います。
社会人になるとアウトプット形式の勉強はしづらくなるので、大学生のうちに受けておきたいですね。
私は演習形式が苦手だったから最低限しか受けてなかったのですが、苦手だと避けていたのは本当にもったいないことでした。
1年生や2年生は必修や選択必修が多くて時間割に余裕がないと思うのですが、専攻が決まって授業数が減ってきた3年生や、卒論やゼミ以外は必要な講義がないという4年生は、ぜひ今一度シラバスや講義概要を確認して「この授業受けずに卒業したら後悔しそう!」という授業がないか探してみてください。
他学科の講義や、提携している近隣の大学の講義を受けるのもアリです!
学校生活編
授業が始まる時間に登校し、授業が終わったら友達と買い物やカフェまたはバイトに直行。空きコマや突然の休講は友達とおしゃべり……学生時代の良い思い出です。
でも、大学って、自分の好きな勉強をするには最高の環境です。
週に1回でもいいから授業の前後に学校の施設を活用したり、新しいことを始めてみたら良かったなと思います。
図書館をたくさん利用すればよかった
私は卒業論文の執筆にあたり、英語学に関する本を何冊も読みました。
興味のある内容なのでどれもとても面白かったためまた読みたいのですが、今その本を読もうと思っても探せません。
自治体の図書館には専門的な本はあまり置いてないですし、買おうと思ったら1冊6,000円以上でなかなか買えないなんてことが何度もあります。
大学の図書館は読みたい本はだいたい置いてあるし、さらに教授が自分におすすめの本を教えてくれるという最高の環境が整っています。
大学の図書館にある本は大学生に必要なものばかりでなので自治体の図書館とは全然違う上に、大学の図書館に気軽に行けるのも学生の間だけです。(卒業生も入館できる制度はあっても、仕事帰りで時間がなかったり遠方に引っ越したりと、行くのが大変になります。)
今のうちに、大学の図書館を満喫してください。本棚を眺めるだけでも楽しいと思います。
そして気に入った本や論文があったら該当部分をコピーやスキャンして保存しておいてくださいね。
きっと「もう一度読みたい」と思うときが来るので。
英語サークルに入ればよかった
英文学科といっても英語が話せるようになるための学科ではないので、英会話や英語の授業は少ないです。
英語を上手に話せるようになりたいと思って英会話教室を調べてみたのですが、週に1回で約10,000円と高かったので入会しませんでした。
そのまま英語にコンプレックスを抱えたまま今にいたるのですが、せっかくの大学生活なんだから英語サークルに入ればよかったなと思います。
- サークルなら英会話教室ほどお金がかからない(おそらく)
- 英会話教室よりも活動頻度が多い
- 英文学科学科以外でも英語が好きという友達ができる
- 仲間と一緒に目標に向かって頑張れる
- 大会やコンテストなど成果を感じる機会がある
良いことづくめですよね。
私は入学後に勧誘されてテニスサークルに入ったのですが、練習もそれ以外の活動もあまり楽しめなくて、1年で辞めてしまった経験があります。何かと集まることが多く、出費も痛かったです。
他のサークルに入っても同じ結果だったかもしれませんが、好きな英語のサークルだったらもっと楽しかったかなとか頑張れたかなと思います。
私生活編
ただ授業を受けて、課題をこなして、論文を書いて……という繰り返しでした。
でも、日々の過ごし方を少し変えていたら、学校での学習内容ももっと理解できて楽しかっただろうし、今現在の知識も増えていただろうなと思います。
海外ドラマや画をたくさん観ればよかった
大学生の頃は海外ドラマや洋画を観なかったので、アメリカやイギリスの文化や歴史に興味がありませんでした。
当時は観たい作品があったらお店に行ってDVDを借りてくるという形式で、値段が1作品300円〜500円くらいだったかな?わざわざお金を払ってまで観たいと思わなかったので、有名な作品ですら全然観たことなかったんです。
だから4年間ずっと文化や文学には興味がないままで、英米文化や歴史の講義はあまり受けませんでした。
必修(必ず受けて合格の判定をもらわないと卒業できない授業)や選択必修(卒業に必要ないくつかの選択肢から選べる授業)になっている、アメリカ史やイギリス文学史などをいくつか受けました。
とにかく私は英語学や言語学しか好きになれないと思い込んでいたので。
それが今ではAmazonプライムビデオのおかげで、有名な洋画や海外ドラマを気軽に観てみるようになりました。
洋画って楽しい!と気づいてたくさん観ているうちに、「これって本当なのかな?」「こういうこと普通に言っちゃう文化なのかな?」と、アメリカやイギリスについて知りたくなることがどんどん出てくるんです。
もし今英文学科の大学生だったら、海外ドラマや洋画でうまれた疑問を学校で解決しようと、関連する講義を履修したり、詳しい友人に教えてもらったり、図書館で調べたりと、積極的に学んでいたと思います。
今は疑問があっても、ネットで調べることしかできないので味気ないです……
大学で専門知識を持った教授から学んだり、本や論文で調べたりしてみたかったと後悔しています。
洋画や海外ドラマだけではないのですが、私生活にも英文学科に関連することを取り入れると、学校での取り組みや知識量に差が出てくるなーと思います。
教科書、レジュメを捨てなければよかった
教授が用意してくれるレジュメや指定する教科書はすごく良い教材ばかりなのですが、一度手放してしまうとまた手に入れるのは難しくなります。
レジュメはもう貰えないし、教科書は普通の本よりも高いから気軽に買えません。
自治体の図書館にも、専門的な本はあまりないです。
教授がおすすめしてくれた論文も、検索したくても題名が思い出せないことが何度もあります。
- 卒業論文で参考文献にした英語の論文をもう一度読みたい
- いまさらイギリス文学やアメリカ文学にも興味が出てきた
- 試験のために覚えた文学の作者や作品名が出てきて懐かしくなったから、今度はしっかり勉強したい
と思ったとき、自分で一から調べたり、良さそうな本を買ったりすればいいのかもしれないけど、教授におすすめしてもらったものの方が信用できますよね。
卒業してしばらくは仕事に慣れることに必死で、勉強なんてしたいと思わないと思いますが、社会人になってしばらくすると仕事とは全然関係ない分野の勉強をしたいとふと思うようになるんです。
そんなときに自分が好きで進学した学科の内容が勉強の選択肢になることもあるので、少しでも資料があるといいですね。
もし現代の大学生になれるなら
今学生のあなたは、オンラインで誰かの顔を見て話せたり、月額〇〇円で動画見放題!というのは当たり前に感じているかもしれません。
でも、私が大学生の頃はそんな手軽でお得なサービスはありませんでした。
私が大学生のときにあったら人生変わってたかもしれないと思うくらい、英文学科の学生さんに役立つものばかりなんです。
それから、小さな子どもに英語を教えることも想像できないと思いますが、10年後や15年後にはあなたのお子さんに英語を教えている可能性も十分ありえますよ。
インターネットが普及してオンラインが普通になった現代や、自分の子どもがいる今だからこそ思いつく、大学生に戻ってやりたいことをお伝えします。
動画のサブスクに登録する
洋画や海外ドラマをたくさん観て海外の文化を学び、関連する講義を受けたいです。
- イギリスとアメリカどっちの方がより興味があるか
- 文化と文学どちらに興味があるか
- こんな会話が普通なの?
など、海外の作品にたくさん触れることで気づくことがあるはずです。
自分の興味や関心をはっきりさせておくことで、ゼミや卒論のテーマを決める際に自分のやりたいことにピッタリの内容を選べるようになります。
また、知識があると授業もより一層楽しめると思います。
値段を気にせずたくさんの作品を観ることができるのは英文学科の学習内容に役に立つはずなので、まだ動画見放題のサイトに登録していないなら検討してみてください。
私のおすすめはAmazonプライムビデオです。
対象の動画が追加料金なしで見放題な上に、配送料も無料です。
学生さんなら1年間の契約で2,450円、または1ヶ月ごとの契約で250円なのですが、6ヶ月間無料でおためしすることができます。
オンライン英会話
同じ料金で何回もレッスンができるので、たくさんレッスンを受ける方がお得です。
- 自分の都合で予定をコントロールできる(優先しなければいけない子どもや仕事がない)
- 聞かれて恥ずかしい人(パートナー)が家にいない
- バイト1日分の料金で毎日英語を話せる
学生のときがチャンスかなと思います。
私が大学生のころはオンライン英会話という選択肢がなかったので(あったけど私が知らなかっただけかもしれませんが)、私は英会話のレッスンを受けたことが一度もありません。
何度か英会話を習いたいと思ったのですが、一般的な英会話教室は週1回のグループレッスンで1ヶ月10,000円が相場なので、高いと思って結局一度も入会しませんでした。
その結果、私は英語の発音が悪くて人前で英語を話すのが恥ずかしいと思ったまま大学の4年間を過ごしました。
もし大学生のときにオンライン英会話に出会えていたら、少しは英語が上手になって授業で英語を話すのも嫌じゃなくなったかもしれないですね。
語学に特化した2週間の留学
私は留学に行ったことがありません。単位が取得できる交換留学や1ヶ月の留学でさえ、日本を離れるのが怖くて行けませんでした。
さらに一人暮らしをしていたので、留学費用を親に頼むのも自分で出すのも厳しかったです。
でも2週間の留学なら期間が短く、また留学先もセブやフィリピンが多いので、費用が安く精神的にもあまり不安にならずに行けそうでいいなぁと思います。
2週間行ってみて、楽しかったらそのあとに長期留学やワーキングホリデーなども検討すればいいし、苦手だったら2週間だけ頑張ればいいので。
2週間だけの留学、チャレンジしてみたいなと思います。
オンライン留学
インスタで見て初めてオンライン留学というものを知ったのですが、調べてみるとオンライン英会話よりも学校の授業に近いと思いました。
いろんな国籍のクラスメイトがいて、ディスカッションしたり課題提出があったり。
オンライン英会話より難しそうだし大変そうだけど、日本にいながら留学を体験できるのは、長期間日本を離れる勇気がなかった私にはぴったりだと思います。
また、オンラインといえども、通常の留学と同様に授業の日数や時間は決まっているので、自分の予定を自分で決められる学生の間がベストだなと思いました。
社会人になると急な残業や飲み会、出張や休日出勤があるので、自分の思うように時間をコントロールできなくなります。
学生の間で、さらに時期を選べるなら学校の勉強が少ない長期休暇がいいですね。
子供の英語教育に関する勉強をする
まさか小学生で英語の授業が始まるとは思わなかったです。
自分と同じように、中学で単語と文法を覚えるところからだと思っていました。
でも中学生のような授業は小学生には難しいので、どうやって小学生に英語を教えるんだろうと興味があります。
子供が通っている英会話教室では日本語での説明は一切なく、全部英語で授業が進められ、とにかく英語に慣れて覚える感じです。
赤ちゃんが教えられなくてもだんだん言葉を知っていくような感じなんだろうなと思っているのですが、子供の第二言語の習得について専門的に学びたいですね。
母校の英文学科のシラバスを見てみたら子供の英語教育についての講義があり、やはり小学校での英語教育についてのことでした。(私が在籍していた頃にもすでにあったかもしれませんが)
他の大学の英文学科のシラバスも見てみたら、同様に小学生の英語教育がありました。
教育分野に興味がない人でも、あなたにお子さんが生まれたときに英語を習わせたいという人は受講しておくのがいいですよ!
そうじゃない人でも、子どもの英語習得は自分のときと英語学習の始め方が違うという点で面白いと思います。
子どもの英語教育の授業は今からでも学びたいです!
学生は、勉強をするには最高で最後の時間
ああすればよかった、こうすればよかったとつらつら書いてきましたが、当時は意識高い学生じゃなかったのでこんなこと一切思いつかず、すべて今だから言えることばかりです。
- 楽という噂の授業ばかり選ぶ
- 授業がある日を減らすことに全集中
- 単位は卒業にギリギリ必要な分だけ
こんな毎日でしたが、今思うとプロである教授がいて、図書館も充実していて、同じ志を持った友人ばかりという恵まれた環境でした。
後悔をゼロにすることはできないと思いますが、少しでも今のあなたの学生生活のお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪
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