専攻分野にかかわらず、英文学科(英米文学科・英語学科)のみなさんが卒論のテーマを考えるときに悩むことがあるかもしれません。
私も実際に卒業論文を書いたのですが、書いている途中に「もっとよく考えてからテーマを決めればよかったな」と思うことがありました。
私は中学生のころから英語に抱いていた疑問について卒業論文を書くことができたので、自分の卒論はとても気に入っています。
しかし、同じゼミ(英語学)の友人たちの卒論のテーマもとても魅力的でおもしろいものばかりで、
「こういう比較のしかたもあるんだ」
「このテーマ、流行をとらえていておもしろい!」
と感じることがたくさんありました。
そんな私が、卒論のテーマ決めに向けてやっておけばよかったと思ったことをまとめました。
英語学に限らず、英米文化・文学の卒業論文にも役立つ内容です。
特別なことではなく英文学科(英米文学科・英語学科)の学生さんなら日常の中に取り入れられるものなのでぜひ読んでみてください。
卒業論文(卒論)に役立つこと
楽しいと思った講義・内容を記録しておく、資料を保存しておく
講義のレジュメや教科書を、学期が終わるときや年度末に処分していませんか?
紙の資料だとバラバラになって行方不明になりやすいし、教科書は厚くて収納がいっぱいになったりしますよね。
でも、授業で使用したものは興味がある分野のものだけでもいいので保管しておきましょう。
卒論のテーマが思い浮かばないというとき、講義でやった内容を振り返ると「これについて調べてみたい」と興味のあることに気づき、卒論のテーマを考える際に役に立つからです。
ほかにも、テーマを決めるにあたり教授と面談をする際に、講義で学んだ内容を引用したり、専門用語を使ったりして説明できると、自分の考えを正確に伝えることができます。
また、どんな書籍があるのか調べるときにも専門用語が分かっていると、自分が知りたいことに合った書籍や論文を検索しやすいです。
(でも、専門用語や有名な著者を知らなくても、教授がおすすめの書籍や専門家を教えてくれるので心配はいりません。)
「卒論を始めるのはまだ先だよ」という学生さんも未来の自分のために、テストやレポート提出が終わったり年度が変わったりしても、ノートやレジュメ、教科書は保存しておきましょう。
いろんな大学の英文学科(英米文学科・英語学科)のホームページを見る
多くの大学のホームページで、卒業生の卒業論文のテーマが紹介されているので、先輩がたの卒論を参考にしてみましょう。
自分だけでは思いつかなかったアイデアに出会えます。
そのまま真似するのはダメですが
- 「これ面白そう」「こういうのも卒論のテーマに選んでいいんだ」という新たな発見
- 「一つだとつまらないけど二つを比較することで論文にできそう」という発想の転換
など、テーマのアイデアがたくさんあります。
私もこのブログを書くにあたり、いろんな大学の英文学科のホームページを拝見していますが、掲載されている卒論テーマはどれも魅力的なものばかりなので、私もこのような楽しい論文が書けたら良かったなと思います。
母校または他校の先輩たちの論文テーマを見ることで、私がゼミの友人たちの卒論のテーマを聞いて「おもしろいな」と思った体験と同じことができるので、自分の卒論テーマが決まったあとに「やっぱりこういうテーマにすればよかった」という後悔もなくせると思います。
他人の卒業論文をそのまま真似するのは絶対ダメですが、自分ひとりでは気づかなかったヒントが見つかるはずなので、ぜひ試してほしい方法です。
英語を学びながら生じた疑問や興味を記録する
英文学科であれば、英語や英米文学・文化に毎日ふれていると思うので、その中で少しでも気になったことがあれば記録しておきましょう。
言葉や文化、文学において、日本と英語圏では違うなとふと思ったことが卒論のテーマになることが多いからです。
私は英語学専攻のゼミでしたが、ゼミの友人の卒論テーマには「〇〇の日英比較」というものがとても多かったです。
実際に私自身も中学時代から興味を持っていた英語と日本語の違いについて卒論を書きました。
たとえば、
- 趣味で観ていた洋画や海外ドラマでおもしろいと思ったこと
- アメリカ/イギリスではこれが普通なのかなと疑問に思ったこと
- 日本語ではこうだけど、英語ではどうなるんだろう
というように、ちょっとした疑問でOKです。
そのときは大きな興味にならなくても、いざテーマを考えるとなったときに役立つかもしれません。
また、疑問を書きためていたら傾向があることに気づき、自分の根底にある興味・関心が分かることもあると思います。
せっかく浮かんだ疑問を忘れてしまうのはもったいないです。
日常で気になったことや疑問も卒論テーマになり得るので、毎日英語にアンテナを張りましょう。
まとめ
以上3点お伝えしましたが、どれも講義を受けたり日常の中で取り入れられることばかりです。
記録したり保存したりという手軽なものですが、あとできっと役に立つはず。
記録があるだけで卒論のテーマを決めるときだけではなく、その後の文献の探し方やデータ集めにも役に立つと思います。
余談ですが、卒論で役立つ以外にもこういった記録は英語を学んだ記念にもなります。
卒業後に思い出して講義の内容を読みかえしたくなることがあるのですが、私はほとんど処分してしまったので手元には数冊の教科書とゼミのノートしかなく、悲しいです。
今日または次の講義から始められるものばかりなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
なお、卒業論文を英語で書くという学生さんは、英語で卒業論文を書くって大変?英文学科卒の体験談の記事もあわせてご覧ください。
英語で論文を書くにはどんなことをするのか、何が大変かということを解説しているので、疑問を解消できると思います。
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